漢方処方
HERBS
おすすめな症状

- 腫瘍性疾患
- 運動器疾患(関節炎など)
→痛みや違和感により生じる姿勢や動作、歩様の悪化 - 神経疾患(椎間板ヘルニアや馬尾症候群など)
→麻痺や痛みによる姿勢や動作、歩様の悪化 - 胃腸疾患(嘔吐や下痢・便秘など)
- めまい・分離不安などの不安症・不眠
- 皮膚トラブル・アレルギー症状
- その他さまざまな慢性疾患
- 未病ケア・シニアケア
当院での漢方処方について

みずほ動物病院では、アメリカのDr.Xie’s Jing Tang Herbal社の動物用に開発された漢方薬を用います。
当院がDr.Xie’s Jing Tang Herbal社の漢方薬を使う理由
- 動物の安全性に配慮して作られていること
- 動物の臨床的な症例発表も比較的多いこと
- アメリカの厳正な品質管理基準(cGMP : current Good Manufacturing Practice基準)をパスしていること
一般的な漢方薬は、人間は大丈夫でも動物にとっては有毒となる成分が含まれる場合がありますが、こちらの漢方薬では他の生薬に代替されています。
漢方薬の剤形にはカプセル、錠剤、粉があります。
漢方薬のメリット・デメリット
Merit メリット
- 動物のために作られた漢方薬なので、動物特有の病気に対応しやすい
- 微量ながらも中毒を起こす可能性がある成分を他の生薬で代替しているからより安心
- 今すでに飲んでいるお薬の量や種類を減らせることもある(痛み止めやかゆみ止め、ステロイドなど)
- 西洋医学では難しい体質改善を目指せる(冷えやのぼせ、疲れやすさなど)
Demerit デメリット
- 当院で在庫が無い場合、アメリカから取り寄せるためお時間をいただきます(通常1~2週間程度)
当院の漢方薬処方のスタンス

東洋医学では、体のバランスの崩れがまず起こり(未病)、その氷山の一角として症状が現れると考えます。ですから症状に対する治療はもちろん、根本原因となっている体全体のバランスの乱れについても働きかけていくことが大事です。
漢方薬は、自然で体に優しいイメージがありますが、医薬品です。また、動物の状態を直接拝見しないと正確に診断できないことから、当院では原則お電話やメールだけで処方せず、直接拝見してから処方しています。
治療の流れ
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flow1問診をていねいに行います
具合が悪いところのお話だけでなく、普段の食事や運動量、性格や既往歴までお伺いします。(病院での検査結果がありましたらご用意ください)
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flow2通常の身体検査を行います
通常の動物病院のように聴診や触診を行います。
お耳やお目目、お口をはじめ、リンパの腫れ具合やお腹の張り具合などひととおりチェックします。 -
flow3東洋医学的な身体検査を行います
東洋医学的な診察では、舌の様子、脈診、冷えや火照りなどをチェックします。
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flow4状況におうじて、神経学的検査や運動器のチェックを行います
神経疾患や運動器疾患が疑われる場合(あるいはかかりつけ医で診断がついている場合)、関節の可動域や筋肉の量や緊張具合、痛みや麻痺の有無や動き方などのチェックを行います。
神経学的検査も同時に行います。
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flow5漢方薬の処方を行います
上記の一般身体検査、東洋医学的な検査、神経・運動学的検査の結果、かかりつけ医での診断結果を総合して、東洋医学的な診断(弁証)をして、漢方薬の処方を行います。
このときオヤツやご飯のアドバイスを行うことがあります。
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flow6再診にて状態を確認します
体は絶えず環境や季節の変動の影響を受けているため、ずっと同じということはありません。適切なタイミングで再診をし、処方内容の再検討を行います。
診察を希望されるご家族さまへ

診察をご希望の方は以下の注意事項をお読みの上、ご予約をお願いします。
- 噛み癖のある子はご利用いただけません。
- ベッドやおやつがあると診察がスムーズなことがあります。念のためご用意いただけると幸いです。
- 男性のみご在宅という状況でのご依頼は、原則他の動物病院のご紹介をさせていただきます。
料金について

- 漢方薬代
- 体重と漢方薬の種類により異なります
事前に把握しておきたい場合には個別にお問い合わせください。
目安をお伝えいたします。
診察費(初診費/再診費)、往診費は別途頂戴いたします。詳しい料金については料金ページをご覧ください。
料金食養(食事療法)について

食養(食事療法)とは東洋医学に基づいたフードセラピーです。
東洋医学では、健康を維持するのに鍼灸、漢方、マッサージや 運動と同じく食事も大事であると考えられています。 食事内容によっては、体を冷やしたり温めたりすることで 動物の体質や症状を改善させたり、逆に、 さらに悪化させてしまうことがあります。
当院では、東洋医学的な診断にもとづいて、アドバイスを行うことがあります。