シニア犬もできる!簡単筋トレ2選(お散歩編)
いつも同じコース、同じペースのお散歩になっていませんか?
実は、お散歩はもっと愛犬の健康に繋がるチャンスでもあります!
本記事では、Instagramで好評だった「お散歩筋トレ2選」について、さらに詳しくご紹介します。
◆ ラクチンなお決まりのお散歩コースもいいけれど…

愛犬との毎日のお散歩は、健康維持や絆を深める大切な時間。
でも、多くの飼い主さんが同じコースを歩き続けていることで、知らず知らずのうちにお散歩がマンネリ化しているかもしれません。
いつもの平坦な道ばかりを歩いていると、愛犬は決まった筋肉ばかりを使うことになります。舗装された歩きやすい道は確かに安全で便利ですが、体の一部に負荷がかかり、全身をバランスよく使う機会が少なくなりがちです。
また、愛犬は本能的に「ラクチン」「歩きやすい姿勢」を選んでしまうもの。歩き方のクセが続くと、体幹や様々な筋肉群を使う機会が減ってしまいます。
💡そのため、体全体のバランスを意識した運動が、愛犬の健康な体づくりには大事になってきます!お散歩の工夫により、普段使わない筋肉や体幹を使うことで、結果として「転びにくい体」を目指していきましょう。
◆ いつものお散歩でできる筋トレ方法
今回は2つの筋トレ方法をご紹介します。
- 草の生えた土の上を歩く
- 木の根っこをジャンプせずにまたぐ(右回り&左回り)
どちらもいつものお散歩で簡単にできちゃう実にシンプルな方法です。
普段のお散歩コースにある自然の環境を活用して、愛犬の体幹とバランス力を効果的に鍛えていきましょう。
◆ その1:土のエリアを選ぼう!

お散歩コースを見直す際に、ぜひ積極的に取り入れたいのが「草が生えている」「少し凸凹した」土のエリアです。自然な起伏のある場所を意識して探してみましょう。
ゆっくりと歩かせることがポイントです。愛犬が足元に意識を向けられるよう、丁寧に歩かせてあげてください。不安定な地面では、愛犬は自然とバランスを取ろうとして、普段使わない筋肉を使うようになります。
👉得られる効果
この運動によって得られる効果は多岐にわたります。
まず、①足裏の感覚器が刺激されることで、プロプリオセプション(自分の体がどこにあるかを感じる感覚)が高まります。次に、②不安定な場所を歩くため普段使わない筋肉を使わざるを得ず、全身のバランス力のUPにつながります。③さらに、いろんな匂いを嗅ぐことでも脳の活性化にもつながるという嬉しい効果もあります。
◆ その2:木の根っこをまたいでみよう!

公園などで見かける木の根っこも、実は素晴らしい筋トレアイテム!
💡ポイントは「ジャンプせずにまたぐ」こと
飛び越えるのではなく、ゆっくり、丁寧にまたぎます。
ハードルを飛び越えるようにピョン!とウサギ飛びしがちですがこれはNG。飼い主さまが先に行って待っている感じだと飛び越えがちなので気を付けましょう。
そしてさらに効果を高めるために、「木の周りを左右でゆっくり回るとよりGOOD!」です。
右回りと左回りの両方向に歩くと、体の重心を右へ左へずらすことができます。方向転換も交えながら、様々な動きを促してあげましょう。
この運動で大切なのは、愛犬が自分の体を意識することです。「手足はどこかな?」とわんちゃんが意識できると体のコントロールがしやすくなります。
また、バランス感覚が養われるとともに後ろ足の筋肉も効果的に鍛えられます。そして、障害物を避ける練習を行うことで、日常生活での危険回避能力も向上し、より安全に過ごせるようになります。
ただし、実践する際にはいくつかの注意点があります。愛犬が無理なくまたげる高さを選びましょう。そして、雨上がりなどの滑りやすい時は避けてあげると安全です。
◆ 継続と切り上げるポイントがカギ!
最後にご紹介した2つの筋トレの実践のポイントをお伝えします。
💡何よりも大切なのは継続!
💡でも、でもわんちゃんが飽きちゃう前にストップするのも重要ポイント!
毎日少しずつでも構いません。わんちゃんと楽しみながら行いましょう。上手にできたときは思い切り褒めてあげたり、ご褒美をあげたりして、楽しい筋トレタイムにしてあげましょう。
また、頑張ってついやりすぎてしまうのも実はよくありません。わんちゃんも人と同じで1回に長い時間同じことをしていると飽きてしまいモチベーションが下がってしまいます。
そのため、コツはわんちゃんが飽きる前にストップ!
「まだまだやりたい!頑張るからオヤツ欲しい~♪」ってわんちゃんが思っているタイミングで切り上げるのが◎。次のお散歩でも張り切って挑戦してくれることでしょう。
◆ 注意点
そして、最後ですが筋トレを始める前に、必ず守ってほしいことをお伝えします。
💡まず、「痛みがある子の場合は必ずかかりつけ医に相談してね!」ということ。
関節炎や筋肉の痛み、過去の怪我の影響など、愛犬に何らかの不調がある場合は、運動を始める前に必ずかかりつけの獣医さんに相談してください。愛犬の状態に適した運動方法や強度について、専門的なアドバイスをもらうことが大切です。
また、運動中は常にわんちゃんの様子をよく観察し、無理をさせないことが何より重要です。楽しく安全に運動を続けるために、これらの注意点を必ず頭に入れておきましょう!
◆ まとめ
今回ご紹介した「土歩き」と「木の根っこまたぎ」、いかがでしたか? どちらも、いつものお散歩にちょっぴり工夫をするだけで、筋力UP、バランス力UPにつながる簡単なトレーニングです。
是非一緒に地面の感触を楽しんだり、上手にまたげたら「できたね!」「すごいね!」とたくさん褒めてあげてみてくださいね。そうすることで、特にシニア犬などのわんちゃんにとっては自信に繋がり、お散歩の時間がもっともっと豊かな、かけがえのないものになるかと思います。
本ブログではわんちゃんのからだづくり方法についてこれからも時々掲載していく予定です。お楽しみに!

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